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2019年卒の学生が日々の学びや経験をアウトプットするブログ。

『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』を読んで

 

 

こんにちは、かず(@kazu_1247)です。

 

今日は、『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』を読んで学んだことを書いていきます。

 

 

宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。

宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。

 

 

 

内容をざっくり言うと

 

・優秀でなくても、誰でもリーダーなれるという話

・どういう人物が、「共感」され、「協力」されるのかという話

  

です。



 その中で、三つのことについて書きました。

 

1、愚者風リーダーのススメ
2、Want型思考でリーダーシップを磨く
3、共感者、協力者が集まるリーダーとは

 

 です。






1、愚者風リーダーのススメ

 

 リーダーシップは大きく分けて二つに分けられます。

 

 「賢者風」「愚者風」です。

 

 賢者風とは、いわゆる優等生タイプです。

 頭脳明晰で、決断力に長け、先頭に立ってみんなを引っ張るタイプです。自我や使命感、正義感が強いです。チームのメンバーにとっては頼りがいのある人です。

 

 一方で、愚者風タイプは、一見すると優秀なタイプには見えません。

 先頭に立って引っ張るというよりは、「どうすれば良い?」と、チームや相手の意見を聞きたがります。また、自分が完璧でないことを理解しているので、相手にも完璧を求めないし、競争での勝ち負けや優劣をつけることに価値をおかず、常にフラットです。

 チームのメンバーは、いつも頼りにしているという意識はあまりありませんが、一緒にいるとなぜかものごとが「うまくいく」のです。

 

 どちらが正しいというわけではないですが、長尾さんはあえて「これからは愚者風でいこうよ!」言っています。

 

 両者の違いはいくつかあるのですが、そのうち二つを取り上げて軽く説明していきます。

 

 

・「先頭に立つ」賢者タイプと「自分の出番を待つ」愚者風タイプ。

 

「チームの先頭に立つ」ということは、本人が意識していなくても、少なからず他のメンバーとの位置関係に差が生まれます。愚者風タイプは「ここは自分の出番だな」と感じた時にだけ、リーダーシップを発揮します。

 

 誰かが、先頭に立つこともありますが、固定ではなく、全員がそのポジションを持ち回りにしていくので、それぞれが自分の強みを活かすことができます。チームを共に創り上げながら、目的達成へと向かっていくことができるのです。共創することです。

 

 

・コミュニケーションの「効率」を優先する賢者風タイプと「量」を重視する愚者風タイプ

 

現代社会では、インターネットやSNSのおかげで、コミュニケーションの手段は爆発的に増えました。いつでも、誰とでも簡単に繋がることができます。ただし、それだけで十分なコミュニケーションを取れていると思うのは危険です。

 

 チームには、直接会って話をしたり、日常から仲間の様子を観察したりすることで得られる、非言語の情報が必要です。デジタルな時代だからこそ、五感をフルに使って感じられるようなコミュニケーションを大切にすることが大切です。

 

 コミュニケーションの量が増えれば、誤解されるリスクは減り、逆に理解してもらえるというメリットは増えていくのです。





2、Want型思考でリーダーシップを磨く

 

 リーダーシップは、チームや組織を束ねるポジションにいるかどうかに関係なく、組織に所属する全ての人たちが発揮できます。

 

 それは、「~したい(Want)」という自分の意思を周囲に発信することです。

 

 例えば、会議中に一人の男性が「ちょっと休憩にしませんか」と、提案したとします。この時、彼はこの場におけるリーダーの役割を果たしています。それぞれが、「~したい」という発信をすることによって、チームの合意形成や意思決定が成されるので、これら全てが立派なリーダーシップと呼べるのです。

 

 従来の「リーダーは常に固定された人物」という考えではなく、チーム全員がリーダーであり、状況に応じて誰かがリーダーシップを発揮します。

 

 ただ、ひとつ注意すべきことは、自分にWantがあるのと同時に相手にもWantがあるということです。Wantで語ることは大切ですが、その主張内容を周囲に強制したり、無理やり承諾させて実行したりするのは、リーダーシップではなく、イニシアティブになってしまいます。

 そこで意見が別れることもあるので、一緒に解決策を考えるために、発展的なコミュニケーションが生まれていきます。




3、共感者、協力者が集まるリーダーとは

 

 共感者や協力者が集まるリーダーは以下の要素を自然に持っていると言います。

 

①「Why」を認識すること
②誰よりも知恵を絞り、誰よりも動いてものごとの「流れ」をつくること

 

 それぞれ軽く説明していきます。



①「Why」を認識すること

 マーケティングコンサルタントのサイモンシネック氏が、『TED』で提唱した「ゴールデンサークル」は大変反響を呼びました。

 

 彼は、優れたリーダー達には共通する思考や行動があると考え、その方式のことを「ゴールデンサークル」と呼びました。

 

 以下の順番で考えて、伝えることで、共感が得られやすいと言います。

 

・Why (なぜ、なんのため)

・How(どうやって)

・What(なにを)

 

 また、多くの場合はこの順番が逆になっていると言います。発信している本人でさえ、「Why」を忘れていることもあります。

 

 ここで大事なのは、「人は ”何” にではなく、 “なぜ” に動かされる」ということです。

 

 共感されるリーダーシップを発揮するためには、「Why」を認識しておくことが大切です。プロジェクトであれば、「なぜ、私たちはこの企画(案件)をやるのか」という視点です。ちなみに、「利益のため」は結果であって、「Why」にはなりません。 

 

 人の心を動かすのは支配ではなく、「共感」なので、いくら「What」を発信してみても、その人自身が「Why」を自覚していなければ、周囲から共感してもらうことはできません。

 

 ものごとを考える、行動する時は、まずは「Why」を明確にしましょう。「Why」に対する答えがモチベーションです。

 

 少し余談ですが、よく言われる「モチベーションが下がる」という言葉は適切ではありません。

 本当は、モチベーションを「忘れている」だけであり、下がっているのは「テンション(緊張感)」なのです。



②誰よりも知恵を絞り、誰よりも動いてものごとの「流れ」をつくること

 

 口先だけではなく、実際に誰よりも知恵を絞り、誰よりも多く動いて物事の「流れ」を作り、そこに周囲を巻き込んでいくことです。

 

 もちろん、そこには必ず自分なりの「Want」が存在しています。だから、頑張れるし、自分の行動にも納得しています。

 

 「自ら」は「自ず」を引き寄せます。

 「自ら」考え、行動しているからこそ、その姿を見て共感した人たちが、「自ず」と協力やアドバイスを申し出てくれているのです。

 

 相手に自分を信じて欲しいのなら、まずは自分が相手を信じてみましょう。信頼関係も、協力してくれる仲間の存在も、求めているだけ・待っているだけでは手に入りません。

 ただ、全部を自分でやり切る必要はなく、自分の強さ・弱さを把握し、弱い部分は周りに任せていくことも重要です。

 

 

宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。

宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。

 

 


 以上、本書を読んで学んだことでした。

 自分も、賢者風ではなく愚者風タイプの方が合っていると思いますし、意識していこうと思いました。

 

 また、本書の中で『ストレングスファインダー』のことについて触れられており、自分も以前活用したことがあったので、後日『ストレングスファインダー』についても書いていきます。

 

 

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
 

 

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『超AI時代の生存戦略』を読んで

 

こんにちは、かず(@kazu_1247)です。

 

今日は、『超AI時代の生存戦略』(落合陽一著)を読んで、最も印象に残ったことを簡単に書きました。

 

 

超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

 

 

一言で言うと、

 

仕事を遊び化するためにゲーム性を意識すること

 

です。



仕事を遊び化すること

 

 これからは、「遊び」という概念が重要になってきます。

 

 大人の遊びではなく、こどもの頃の遊びです。問題設定があり、それを解決していき、その中で報酬が決まり、楽しいと思えるのです。

 

 たとえば、ごっこ遊びや、テレビゲーム、将棋です。スポーツも同じで、あるフレームの中に、問題、解決、報酬があるので楽しいのです。

 

 スキーをゲーム的に捉えると、「より速く降りることを問題として、その滑り方を解決し、その報酬として風を切る感覚がすごく気持ちいい」など、ゲーム的に分解することができます。

 

 21世紀には、そういう問題、解決、報酬で他人の役に立つものがたくさんあります。

 そして、これからの時代はそういう遊びができる人とできない人に分かれます。なぜなら、問題を立てる、解決する、ということが苦手な人がいて、自分が動く報酬が何にあたるのかが分かっていない人が多いからです。

 

 報酬が分かっていないと継続性がなく、続けることができず、それ限りになってしまうので、ワークアズライフとしてキャリアデザインが難しくなります。

 

 そういったことから、今後の「仕事」では、自分でゲーム的なフレームワークを考えて「遊び」にしていくことが重要になってきます。

 

 遊びの要素三つ(「問題」「解決」「報酬」)の中で、最も考えなくてはいけないのが「報酬」の概念です。

 ここをはっきりさせないと、継続性が生まれないし、モチベーションも起きません。



ゲーム性における「報酬」とは

 

 「報酬」の種類は大きく三つあります。

 

・ギャンブル的な報酬

・コレクション的な報酬

・心地よさの報酬

 

 これらの三つの報酬が、ものごとの継続性を生みます。こういった報酬の中で、最も自分に向いているものを考えるべきです。

 

 例えば「ギャンブル的な報酬」であれば、毎回チャレンジして、競争して、誰かに勝つということが挙げられます。すると、競争相手のようなものを常に探していかないといけません。趣味でハッカソンに出ることもギャンブル的で、賞を獲ることが喜びになります。

 

 「コレクション的な報酬」であれば、積みあがっていることが「見える」という点で非常に重要で、可視化させたり、わかりやすくすることが必要になります。

 

 三つ目の「心地よさの報酬」は、体感的な報酬です。快楽的な報酬で、すごく気分のいいところにいられたり、爽快感が得られたりという五感的な報酬です。

 

 以上のように、自分が何の報酬で喜ぶのかを意識して、「遊び」として人生をデザインしていくことが、これからの時代のキーワードになると思います。

 

 そして、これはどれが正解ということではく、人それぞれ違っていいのです。また、どれか一つに限定するのではなく、全ての要素が混ざっているパターンでもいいでしょう。

 

 そして逆に考えれば、自分のやっていることに継続性がないのであれば、この三つの要素がどれか欠落しているのではないでしょうか。

 

 好きで何かを続けている理由を細かく分析すると、そのギャンブル、コレクション、快楽のどれかに誰もが集約されると落合さんは言います。

 

「ドキドキしたい」し「充実感を得たい」し「単純に気持ちがいい」と感じたいのです。

 

 

 

 

以上が、本書を読んで学んだことの一つです。

 

ゲーム性を意識して、自分がどういった報酬であればワクワクするのか、それらを内省することは非常に大切になってきますね。

 

 

超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

 

 

 

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『これからの世界をつくる仲間たちへ』を読んで

 

こんにちは、かず(@kazu_1247)です。

 

『これからの世界をつくる仲間たちへ』(落合陽一著)を読んで学んだことのアウトプットです。

 

これからの世界をつくる仲間たちへ

これからの世界をつくる仲間たちへ

 

 

 

学んだことはざっくりとこんな感じです。

 

・クリエイティブクラスに必要なこと
・アイディアに「5つの問い」を投げかけること
・幸福は自分で決めるということ

 

それぞれもう少し詳しく話していきます。




1、クリエイティブクラスに必要なこと

 

 まず、クリエイティブクラスって何ぞやってことからです。

 

 これまでは、ホワイトカラーとブルーカラーの二つのクラスに何となく大別されていました。ホワイトカラーの方が少し上に置かれていたわけですが、この区別はもうあまり意味がありません。

 

 アメリカの社会学者リチャードフロリダが、それとは別に「クリエイティブクラス」という新しい階層が存在すると考えました。

 簡単に言えば「創造的専門性を持った知的労働者」のことです。現在の資本主義では、このクリエイティブクラスがホワイトカラーの上位に位置しているとされています。彼らには、「知的な独占的リソース」があります。

 

 同じくアメリカの経済学者レスター・C・サローは、これからの資本主義は暗黙知が重視される世界になると訴えています。誰もが共有できるマニュアルのような「形式知」は、大きなリソースにはなりません。誰も盗むことができない暗黙知を持つ者が、それを自らの資本として戦うことができるのです。

 

 フロリダとサローの考えを合わせると、

これからは「専門的な暗黙知を持つクリエイティブクラスを目指すべきだ」ということになります。

 

 じゃあ、「どうやったらなれるんだ?!」という話ですよね。

 

 それが以下の二つだと思います。

 

①勉強に加えて「研究」をする
②「リベラルアーツ」と「メカニカルアーツ」を兼ね備える

 

①勉強に加えて研究をする

 

 いくら勉強だけをしてもクリエイティブクラスにはなれません。

 

 処理能力の高いホワイトカラーを目指していた時代には、勉強だけでもそれなりの意味はありました。

 

 しかし、クリエイティブクラスの人間が解決する問題は、他人から与えられた問題ではありません。まずは、誰も気付かなかった問題がそこにあることを発見することから始まります。

 

 例えば、iPS細胞でノーベル賞を受賞した京都大学山中伸弥教授は、誰かに「iPS細胞を作ってくれ」と頼まれたわけではありません。

 山中教授は、「こういう細胞があれば多くの患者の治療に役立てられる」という問題を考え出し、それを解決しました。真にクリエイティブな仕事とは、そういうものです。

 

 もちろん勉強は大事ですし、山中教授もたくさんしたと思います。ただ、勉強は基本的に誰かが見つけて解決した問題を追体験するようなものです。

 

 教科書を読むのが勉強ですが、教科書を作るのが研究です。

 これはあくまで例えなのですが、

自分で教科書を書けるくらいの専門性を持っているのがクリエイティブクラスと言ってもいいでしょう。



リベラルアーツとメカニカルアーツを兼ね備える

 

 リベラルアーツは、今の日本人が「芸術」と聞いて思い浮かべるものと同じではありません。天文学、論理学、音楽なども含みます。

 要するに、頭の中でイメージしながら考えていく、もしくは人による観察・解釈を中心とした抽象的な学問のことです。

 

 これに対して、カニカルアーツとは「手を動かす仕事」のことです。工学や建築学などがこれに含まれます。

 

 今の時代、コンピューターの発達によってメカニカルアーツのほうが一気に拡張されました。一方、リベラルアーツはコンピューターと親和性が低いので拡張はされていません。

 

 21世紀初頭、世界を変えるのはアイディアといわれた時代がありました。オリジナルなアイディアを育める人間をどう育てるのかと、世間は抽象的な方向に向かいました。

 

 ところが、今はコンピューターがメカニカルアーツを牛耳っています。抽象的な教養やアイディアだけがあっても何もできません。

 

 ここで大事なのは、

「実装」と「アイディア」が個人の中で接続されることなのです。




2、アイディアに「5つの問い」をなげかけること

 

 自分が何を追究していくべきか、何の専門家として生きていくのかを分かっている人間はそれだけで有利なポジションに立つことができます。

 

 ではそれはどうやって見つければ良いのか。

 

 「好きなことをやる」「やりたいことをやる」と言われても漠然としていてよくわからないと思いますし、それに価値があるのかも分からないと思います。

 

 これについて、落合さんは「その新しい価値が今の世界にある価値を変えていく理由に文脈がつくか」「それに対してどれくらい造詣が深いか」が大切だと言います。

 

 ここでいう「文脈」とは、オリジナリティの説明のことで、おおむね次の5つの問いに落とし込むことができます。

 

・それによって誰が幸せになるのか。
・なぜ、いまその問題なのか。なぜ、先人たちはそれができなかったのか。
・過去の何を受け継いでそのアイディアに到達したのか。
・どこに行けばそれができるか。
・実現のためのスキルはほかの人が到達しにくいものか。

 

 この5つにまともに答えられることができれば、そのテーマには価値があると落合さんは言います。

 

 これを説明できれば、文脈で語れる=有用性を言語化できるということであり、他人にも共有可能な価値になる可能性があります。

 

3、幸福の基準は自分で設定できること

 

 自分の見つけた問題を解決するため、徹底的に考え抜く。

 そこに厳しや苦しさを感じる人もいると思います。しかし、落合さんはそれ自体がものすごく楽しく、幸せなことだと言います。

 

 「成功」と「幸福」は違いますし、「幸福」の形はひとつではありません。

 

 しかし、「幸せなんて何でもいい」というわけではありません。

 

 大事なのは、自分にとって幸せが何なのかをしっかり考えておくこと。

 

 なぜなら、いまの時代は、SNSなどを通じて他人の生活が可視化されやすいからです。

 人々が自分と他人の幸福度を比較して、嫉妬心を抱いたり優越感に浸ったりするのは、いまに始まったことではありません。しかし今は、昔は見えなかった他人の幸福が日常的に目に入ります。SNSは他人が目立つメディアなのです。

 

 だから、自分にとっての「幸福」が何なのかが曖昧だと、つい他人の幸福に目を奪われてしまい嫉妬しているだけの状態になりかねません。そうやって、不満や惨めさを溜め込んでいるだけの人がいまの時代には大勢います。

 

 

以上、この本を読んで学んだことをざっくりと書きました。

 

これからの世界をつくる仲間たちへ

これからの世界をつくる仲間たちへ

 

 

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『日本再興戦略』を読んで

 

こんにちは、かず(@kazu_1247)です。

 

『日本再興戦略』(落合陽一著)を読んで学んだこと、得たことについてざっくりと書きました。

 

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

 

 

大きく4つです。 

  • ワークアズライフ
  • ものづくりとは
  • 新しいリーダー像
  • モチベーション

 

1、ワークアズライフ

 

 「ワーク」と「ライフ」を二分化することは日本人の文化に向いていません。

 

 それより、仕事と生活が一体化したワークアズライフの方が向いています。

無理なく、自然に働くことが大切なのです。

 

 日本人は古来、生活の一部として仕事をしていました。「百姓」は、農耕社会において100の細かい別々の仕事をしていたという意味です。ずっと仕事をしながら生きている、そしてそれがストレスなく生活と一致しているから美しい。

 

 むしろ、オンとオフを切り分けたら、世界は幸せな状態ではなくなります。

つまり、負荷がかかっている状態を容認することになります。

無理なくできることを組み合わせて生きていけるようなポートフォリオを設計することが大切になってきます。

 

 また、会社という組織も今の時代に上手くアレンジしなければいけません。

会社はもともと「ギルド」です。基本的には、同業者の組合のようなものなので、人が自由に出入りしやすい組織です。しかし、今の日本の会社は「社会(ソサエティ)」になっています。

 

 社会には、宗教上の教義やイデオロギーがあります。離脱したいと思っても許されません。

 これからは、より「ギルド」に近づけていくべきです。会社を抜けたくなったら抜ければいいのです。いくつかのギルドを持っていればいいだけの話です。いろんなコミュニティがあって、複数のコミュニティに所属しつつ、そのコミュニティを自由に変えられることです。そうなれば、日本人の生活や仕事はもっと楽しくなるはずです。



2、ものづくり

 

 欧州ではアーティストや博士がとても尊敬されています。

 

 社会に価値を生み出しているからです。アーティストというのは、人類が今まで蓄積してきた美の最大到達点をさらに更新しようとしている人たちです。博士というのは、人類がそれまでに蓄積してきた知の領域をほんの少しだけ外に広げる人たちです。

だからこそ、社会的価値が高いのですが、日本ではそうした認識がありません。

 

 いつの時代も、社会の中での重要性を決めるのは、市場での希少価値です。数が少ないとレアであり、価値が高いのです。例えば、新しい仕組みを考えたり、イノベーションを起こしたりするクリエイティブクラスは明らかにレアなので、価値が高い。

 

 日本は、技法のミームが根付いた国です。技と美が一体化しています。ドラクエに例えると、魔法使いと剣士が合体した魔法剣士のようなものです。これは重要なことです。

 

 日本屏風は美とテクノロジーのセットであること、イチローは技とライフスタイルと美的感覚のセットであること。日本的な芸術・職人芸においては、人によって多様な道を極めていくことができるのです。

 

 別の言い方をすると、百姓的な生き方です。ひもを縒っている時もあれば、わらじを作っている時もあり、稲を刈っている時もある。いろんな仕事をポートフォリオマネジメントしていれば、コモディティになる余地がありません。




3、新しいリーダー

 

 これから、リーダーの在り方が変化していきます。

 

 これまでは、一人で何でも出来てマッチョで強い人がリーダーの理想像でした。中央集権的なリーダーです。

 

 しかし、新時代のリーダーは全て自分で出来なくても全く構いません。何か一つものすごくとがっている能力があればよくて、足りない能力は他の人に補ってもらえばよいのです。

 

 新しいリーダーの求められる条件はこれらです。

 

「弱さ」:共感性の高さが求められます。

 

「意志決定の象徴と実務権限の象徴は別」:個々人は自分の得意分野に特化すればよくて、すべての実務権限を統括する必要がないということです。

 

「後継者ではなく、後発者を育てる」:自分の後を継ぐ人ではなく、新しいジャンルや会社を新しく作っていくような人材を育てられる人です。

 

 新しいリーダーはバンドです。

 とがった個人が集まって音楽を奏でるビートルズのような形です。リーダーに大切なのは愛されることです。カリスマというと、憧れみたいで近寄りがたい。

 愛されるのはもっと貴重で、「この人が地球上からいなくなってしまうと寂しい」という感情です。

 

 「自分は何でもできる」と言ってはいけません。つまり、偏りのある人、ある分野にとても才能があるけれども、全然だめなところもあるような人の方が、上手くいきやすいのです。






4、モチベーション

 

 まず、「べき論」で語るべきところと「べき論」で語るべきでないところをきちんと分けることです。

 時代にとって合理性があること、つまり「するべきこと」と、時代にとっては合理性がないけれども、自分にとって文化的な許容度があること、つまり「やりたいこと」の二つを分けなければいけません。そうしないと、何がしたいのかよく分からなくなってしまいます。

 

 人類の良さはモチベーションにあります。リスクを取るほどモチベーションが上がるというのは、機械にはありません。この「リスクを取る」ということは機械がすごく苦手なので、人間はそこを強くしなければいけません。

 

 革命というのはモチベーションの塊です。このモチベーションは、文化資本の再分配関係に大きく依存しています。モチベーションを生むコンテクストは文化から生まれてきます。

  例えば、隣の家が1000倍収入が多いという状況はあまりありません。しかし、隣の家には本が1冊も無いけれど、うちには1000冊あるという状況は普通に発生します。貧富の差よりも大きい差が生まれているということです。

 

 資本の格差が語れることが多いですが、今後はモチベーションの格差、文化の格差がより重要になってくると思います。

 

以上、ざっくりとした学びでした。

 

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

 

 

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『人生の勝算』を読んで

 

 

 

こんにちは、かず( @kazu_1247  )です。

 

なにかと話題の、『人生の勝算』を読んでみました。

 

そういった背景もあり、「あぁ、この人があの女優を落としていったんだ...」とよく分からない感情も持ちながら読んでいました。

 

 

そして、この本をざっと読んで得たことは大きく4つです。

 

①人を好きになること
②他者の目を持つこと
③人生のコンパスを持つこと
④さらけ出すこと




1、人を好きになること

 

他人と接して、その人の良いところ、感謝できるポイントを自然に見つけて、まず自分から好きになってしまうこと

好きになられたら、誰だって悪い気はしません。人間関係は鏡であり、人は好意を受けたら好意を返そうとする生き物です。

 

ビジネスの相手はもちろん、その秘書やアシスタント、ショップの店員や、タクシーの運転手にも最大の好意を持って接する。すると、自分に好意的な人がどんどん集まってくる。愛の連鎖が生まれていきます。

 

もちろん、たくさんの人に会う中で、どうしても好きになれない人はいるはずです。仕事で、そういう人に電話をする時、前田さんは電話をする前に相手の名前を「好きだ!好きだ!」と心の中で100回くらい唱えてから電話をしていたそうです。ある種の、自己暗示をかけていたそうです。

 

人を好きになることはコントローラブル。自分次第でどうにかなります。でも、人に好かれることは、自分の意思だけではどうしようもできません。コントローラブルなことに手間をかけることは、再現性の観点でも、ビジネスにおいても当然であるといえます。

 

2、他者の目をもつこと

 

「相手目線」に立って、それぞれが求めているモチベーションを冷静に見つめ、分析すること。

人と話す時、「この人はどんな気分なのか?」「この会話に何を求めているのか?」など。相手の心を見極める。

 

どんなビジネスであれ、そこに人間が介在する以上、コミュニケーションが重要です。そして、コミュニケーションに求められることは、シンプルです。

 

相手に立場に立つことです。

 

仕事の基本は思いやりであるといいます。現状をよりよい方向に進めたり、問題を解決していくのに最も必要なのは、「他者の目」です。

 

3、人生のコンパスを持つこと

 

徹底して、自分と向き合うこと。自分が人生を懸けて何をするかを見極めること。

 

就活では「自己分析」というものをします。自分はどんな性格か。今までどんな人生を送ってきたか。人生で何を成し遂げたいのか。どういった仕事に就きたいのか。ひたすら内面を見つめて、こういったことを考えます。大方の就活生はノート1冊で十分だと考えます。でも、自分の人生のストーリーが1冊に収まるわけがありません。

 

前田さんは、自己分析ノートを30冊以上書いたそうです。

 

この目的は、人生のコンパスを持つことです。自分が何をしたいのかというコンパスがないと、人生という荒波の中ですぐに迷ってしまいます。これは、就活に限らず、あらゆる物事の指針となります。実りある人生の中で、コンパス、つまり自分は何を幸せと定義し、どこに向かっているのかという価値観の言語化は、必要不可欠です。

 

コンパスを持たないことはリスキーです。船を漕ぎ出す前にコンパスを持つこと。その原動力さえあれば、どこにでもいけます。

 

4、さらけ出すこと

 

前田さんは、営業をしていた若い頃に、お客さんに電話を取ってもらえず、結果が出ない時期がありました。その時に、結果を出していた先輩から言われた言葉。

それは、「前田はプライドが高い」でした。

 

さらに、

プライドはコミュニケーションの邪魔になる。あいつ、バカだねと思ってくれたら、成功だ。バカを演じきった次の日に、お客さんに電話を掛けてみろ。俺の言ってることが分かる。」

 

そこから、前田さんはお客さんとのバカ騒ぎに加わりました。ほとんど裸でアイドルソングを歌ったり、プライドを捨て全てをやり切りました。お客さんを楽しませて、コミュニケーションを取ることに徹しました。

 

次の日に、お客さんに電話を掛けると、今までの無視続きが嘘のように感じたといいます。

 

「前田くん、昨日はすごかったね。」

「変なもの食べてたけど、お腹大丈夫?」

 

といった感じに、電話を取ってもらえるようになったそうです。




まとめ

 

以上、この本を読んで得た学びです。

 

これらは、仕事上だけでなく、日常のあらゆるシーンで重要なことだと思います。

 

特に、就活生である僕は、自己分析の部分がとても印象に残りました。人生のコンパスを持つことは本当に重要で、就活が終わっても定期的に内省をしていこうと思いました。

 

前田さんの考えを少なからずインストールできたので、これで、僕も女優とお付き合いするという夢に一歩近づいた思います(笑)

 

 

人生の勝算 (NewsPicks Book)

人生の勝算 (NewsPicks Book)

 

 

Written by かず

 

 

「会社」で「働く」ということ

 

こんにちは。

 

僕は、2019年新卒として就職活動をしてきたのですが、いくつかのIT企業から内々定を頂くことができました。

 

就職活動を通して、多くの人がある会社に入社するわけですが、「会社で働く」ってそもそもどういうことなのか考えてみました。

 

で、僕の中で「こういうスタンスで働きたいなー」みたいなことを書いてみました。



【話したいこと】

 

①会社に使われるのでなく、会社を使い倒したいという話

時代を知るという話

 

・「働く」とは

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まず、「働く」ってことの自分なりの定義みたいなのを考えました。

 

働くことに対する価値観って人によって違いますよね。

 

僕は、簡単にいうと、「真面目に本気で遊ぶ」っていう感じです。

 

就職活動を通して、自分のやりたいことを突き詰めてきました。だから、基本的にやりたいことをやるので、遊びに近いです。

 

ただ、遊びと違うのは、「消費」か「生産」か、ってことです。ふつうの遊びは消費です。ほとんどの遊びは、お金を払ってその対価としてエンジョイします。

 

でも、ここでいう遊びは生産です。何かをクリエイトしていくことです。

 

「やりたいこと」と「生産」が一致していたら、もう、最強モードです。やりたいことをやっているだけで、なぜかお金が貰えます。そのうち、お金のための仕事っていう感覚ではなくなります。そういう人は、コミットメントが高く、パフォーマンスも高いように感じます。

 

逆に、「消費」だけに楽しみを感じていると、なかなか大変になってくると思います。お金があればあるほど、楽しさの総量は増えるけど、それはお金に依存することになります。だから、お金のために働くことになります。これは、ハードモードです。





前置きはここらへんにして、ここからは「こういうスタンスで働きたいなー」っていう個人的な思いを書いていきます。

 

①会社に使われるのでなく、会社を使い倒したいという話

 

・「新卒」として活躍すること

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多くの会社が新卒採用をしています。

 

なぜ「新卒」という括りをするのかという問題はさておき、なぜ会社が新しくヒトを欲しがっているのかを考えてみました。

 

ものすごく根本的なところなのですが、これって結構大事だと思います。

 

それは、会社に足りないところがあるからです。会社の足りない部分を補って欲しいから、わざわざお金を出してでも新しくヒトを採るのです。

 

で、新卒の僕たちには何ができるのか。一年目から前線で活躍できる人なんてほとんどいないです。

会社側もいきなりそこまで期待していません。ほとんどの会社が、まずは研修からスタートすると思います。

 

逆に、僕たちにしかできないこともあります。それは、会社に新鮮な視点を与えてあげることです。

 

ゼロベースで考えて、先輩社員に「そんな考えがあったのか!」と言わせてあげるのです。会社に、何かしらの「化学反応」を起こしてあげるのです。

これは僕たちにしかできないことなので、この責任は全うした方がいいのかなと思います。



・会社のリソースをフルに使うこと

 

「会社」で働く人にとってのメリットの一つだと思います。

 

会社には、ヒトやモノ、環境が揃っています。

 

そういったリソースを使いまくることを意識したいです。

 

「この人すげーな!」っていう人がいたら、その人の良いところをどんどん盗んだり、話を聞いたりします。

 

ヒトだけでなく、自分の市場価値を高めるために、モノや、制度などの環境もフルに活用していきたいです。





・一つの会社に依存しないこと

 

就職活動の説明会で、

 

「弊社で進級するためにこういうキャリアステップがあります...」

 

とか、

 

「より長く弊社で活躍してもらい...」とか言われるとなんかテンション下がっていました。

 

「進級する」ということに、僕はあまり興味がないからです。

 

それを目的にしても、あまりモチベーションが上がりません。

 

僕は、それよりも、会社のリソースで自分の市場価値を高められるだけ高め、その時々によって、より面白そうな会社に移ることの方が合っていると思います。

 

そうやって、自分のやってきたこと/やっていることをプロジェクトとして語り、自分のポートフォリオを紡いでいくように仕事をしていきたい、という感じです。

 

だから、一つに会社にこだわることはないし、移り変わりの激しい時代において、その時代にマッチした面白いことをやっていきたいだけです。

 

・社外の空気を吸うこと

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上で話したことに近いのですが、社外に、できたら複数のコミュニティを持つことは結構大事だと思っています。

 

僕は、東京(か横浜)に就職するのですが、その理由の一つがこれです。

 

面白そうなイベントとかコミュニティを見つけても、ほとんど東京が拠点となっていて、参加できなかったことが今まで何度もありました。

 

その時は、オンラインで参加とかになるのですが、やっぱり空気感を味わいたいなーっていうのが強くなりました。

 

年齢がいくつになっても「学び」は大切にしたいものです。

 

現代は、著名人と繋がりやすい時代だと思います。トップの人の話とか考えに簡単にアクセスできます。少し昔の時代では考えられませんよね。

 

そういう人達の話を聞いたり、コミュニティに所属したりすることで、どんどん自分の幅と深さを追究していきたいと思っています。

 

で、それを今いる会社のリソースを使って試してみる、みたいな感じです。

 

時代を知りたいという話

 

時代を知ることって結構大事だと思います。

 

今までどんなことが起きて、今はどんなことが起きていて、これからどんなことが起きそうなのか、ということです。

 

社会がどうなっていくのかを、ぼんやりとでも知っておくとお得だと思います。

 

盛り上がっていきそうな業界や分野に、とりあえず身を置いてみるというのもキャリア戦略として全然アリかと思います。

 

とりあえず、上向きのエレベーターに乗るってことです。そしたら、勝手に上に向かってくれます。

 

逆に、下向きのエレベーターに乗ると大変になると思います。必死に頑張って上に向かっててもなかなか上にいけないし、やがて疲れて立ち止まると下に行っちゃいます。

 

上向きのエレベーターに乗っている人が少しの努力で簡単に上に行っている時に、下向きのエレベーターに乗っている人がその2倍頑張っても及ばないってことになると思います。

これもまた、ハードモードです。




(「努力」という言葉の考え方についても色々話したいから今後書くかもしれなし、書かないかもしれない(笑))




まとめ

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まとめると、僕は怠惰な人間であるということですね(笑)

 

これは冗談半分であり、本当のことでもあります。この本質は、やりたいことをやっていきたい、という思いだけです。そっちの方がシンプルに楽しいし、それを仕事にできれば自然と生産性が高く保てるからです。

 

ただ、そのために色々なことを知ったり、考えたりすることは絶対に必要です。

 

就活に限って言うと、上で言ったような、「やりたいこと」「クリエイト」「時代の潮流」とかを意識しながらやってきたように感じます。

 

まとめの書き方がよくわからなので、適当にこのへんで終わりにします(笑)

 

朝晩とかまだ寒い日があるので、みなさん体調にお気をつけてお過ごしください!

 



就活をして感じた違和感

 

こんにちは、かず(@kazu_1247)です。

 

僕が就活をしていて感じたことを書いていきます。

今回のテーマは「教育」「知」です。

 

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1.〈やりたいことを「探す」という違和感〉

就活を始めて、やりたいことってすぐに見つかりましたか?

僕はすぐには見つかりませんでした。

就職というものを意識し始めてから、志望業界が二度ほど変わりました。

自己分析などを通して、やっと、これなのかなというものが定まりつつあります。

あと、ここでいう「やりたいこと」というのはあくまで「現時点」での、仮置きのビジョンです。

むしろ、二十数年のうちに、自分の人生はこれだ、と断言できたり、その想いが今後何十年も変わらない人の方が少ないと思うので。

仮置きのビジョンが明確でないままに、同調圧力によって就活を
していたら、漠然と不安になったり無力感に襲われることもあると思います。


僕は就活当初、「 自分のやりたいことは?」 って自問してもすぐに言語化できなかったんですよね。

なんでかなって考えてたら、これ、結局は 学校教育 に起因するのかなと思いました。

(いや、自分のせいにしろよ)

 

2.〈教育の在り方とは?〉

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今まで僕達が受けてきた教育の中では、

答えのある問題を与えられ、その答えを導き出せるかどうか

で評価されてきました。

 


でもこれからは、答えのない問題に対して考えていかなければいけないし、その問題自体も自分で考えていかなければいけません。

だから、ここにきていきなり「はい、自分で自分のやりたいことを考えてください」って言われ
ても、パッと出てこないと思うんです。

自分固有のものさしを持っていないんです。

その結果、「自分のやりたいことが特にはない」ままに、大学を卒業する時期で就活を始めて、
「やりたいことを捻り出す」状態に陥るのではと思っています。

これって、学校教育を変えていかなければなくならない問題だと思うんです。

 
義務教育の中で、 もっと、答えが一つではない問題を考えたり、そもそも問題を自分達で考えたり、それを議論したり、それをプレゼンしたり、学校というコミュニティを飛び 出して刺激を受けたり 、そんなのが良いかと思いました。

こうした経験を積み重ねることで、自分が熱中する分野だったり、好きなこと・こだわりが見つかりやすくなると思います。

そういう状態で年を重ねていくと、いつの間にか「あれ、これでお金が貰えるんだ」みたいな人が
増えていくと思います。

お金のために働く人が減っていくと思います。

そして、今の日本の「働く」という概念も変わっていくと思います。

 

3.〈それで何が変わるの?〉

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先ほど、教育のメソッド的な話をしてみました。

ここでは、
「それで子どもの何が変わるの?何を変えたいの?」
ということについてです。

結論から言うと、「思考力」だと思います。


今の学校教育の中では問いと答えが一対一になっている問題を与えられるかと思います。

(今は分からないですが、僕の時代はそうでした)

でも、これからは、その「答えを知っているだけ」では価値が薄くなっていくと思います。

ググればすぐに出てきます。だから、知っている・知らない の差を埋めるのは、以前よりも難しくはないです。

それより、 その知識をどう活かすか、その答えの背景には何があるのか、その答えと自分はどういう関係があるのか、といったことを深く考えていく思考力が大切だと思います。

このようにして、深く、自分に落とし込んでいくと、

「形式的な知」から「シェアできない知」

に変わります。


「ググっても出てこない知」です。

それを各々が持つことになります。

そういった個が集まる集団はとても面白くなると思います。

 

 

今回は、就活を通して感じた「教育」と「知」について書いてきました。

最後になりましたが、これらは学校教育だけに言えることではなく、大人も意識していくべきことだと思います。

人生、一生勉強ですし、常に自分をアップデートしていきたいものです。

思考力を鍛え、「シェアできない知」を持ちましょう。

 

 

 

Written by かず

 

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