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2019年卒の学生が日々の学びや経験をアウトプットするブログ。

『10年後の仕事図鑑』を読んで (前編)

 

 

 こんにちは、かず(@kazu_1247)です

 

 今日は、『10年後の仕事図鑑』(堀江貴文、落合陽一)を読んで学んだことを書いていきます。

 

 

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 

 

 

 また、本書のアウトプットは二回に分けて書いていきます。今回はその前半です。

 

 本書前半での学びをざっくり言うと、

 

普通が普通でなくなるということ
 
理想は労働者=経営者であること
 
遊びに没頭するということ

 

 です。

 

 それぞれもう少し詳しく書いていきます。



 

「普通」が「普通」でなくなる

 

 私たちが生きているこの社会において「普通」とされていることは、実は「発明」であり、「作られたもの」であるのです。そのため、それは普遍的ではないということなのです。

 

 ヨーロッパ的西洋の近代思想の基本は、人間観を再定義することでした。社会システムが誕生し、冠婚葬祭のしきたりや働き方が規定されました。

 「人間とはどういった存在であるのか」を定義するフランス人権宣言が制定されたのは1780年のことです。この時から職業選択の自由や、キャリアといった考えが生まれ、「人はすべてすべからく社会の中で何かになくてはならない」といった思想が生まれました。

 それまでの「普通」であった君主制が「普通」でなくななり、新しい「普通」が始まったのです。そして、この時に生まれたものの中には、現代に通ずるものも多くあります。

 

 この300年間の変化に匹敵する出来事が、15年ほどの期間で起ころうとしているのです。そのタイムスパンは技術発展と市場サイズの拡大に応じて短くなりつつあります。

 

 インターネットが登場したことで「ローカルな人との関係」で完結していた社会システムが「人と機械の関係」にまで広がりました。

 

「こんな職業になりたい」、あるいは「こんな会社にいかなければいけない」といった願望や感覚も、ある種の「発明」だと言います。

 

 仕事とは、社会システムの要請によって生まれるものです。現在多くの人は、高度経済成長以降の40年間の古いシステムの要請によって生まれた仕事に就いているというわけです。

 

 そのため、社会システムの変化によって、古いシステムの要請によって生まれた仕事の価値は下がると言えます。しかし、「普通」が普遍的ではないことが分かっていないと、その「普通」をありがたがってしまうのです。

 

 

理想は労働者=経営者であるということ

 

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(本書より引用)

 

 

 「会社」とはもともと「ギルド」の考え方に由来します。中世ヨーロッパの「同業者組合」のことです。ギルド内のメンバー同士がみんなでお金を出し合い、価値あるものを作り、取り分を決め、そこの労働力を当てはめる枠組みでした。

 

 ここで重要なのは、経営者がトップダウン方式で労働力を当てはめる考えではないということです。つまり、「労働者=経営者」で、価値あるものを一緒に作り出そうと努力する考えです。

 

 会社と労働契約を交わすことは、ほとんどの人にとって ”自分の名前を失う” ことに等しいです。例外として、幻冬舎の箕輪厚介さんなどが挙げられると思います。

 

 「私がこの会社で制作したあらゆるプロダクトの権利は、全ての会社に帰属します」と宣言していることに他ならないからです。

 

 どれほど、自分が優れたプロダクトを生み出そうが、それは個人としての功績が積みあがることはありません。これは、ポートフォリオマネジメントとして時間の消失に他なりません。

 

 就職活動では、多くの人が当然のように雇用されることを望んでいますが、名前を奪われる危険性に気付いた方がいいのです。

 

 会社の寿命は、人より短いです。だから、今のタイミングで会社にしがみつく必要はおそらくないです。

 

 他人と違う自分の「価値」を認識し、淡々とやっていくということを基本スタンスに据え、人生価値を差別化するサーヴェイの上に「ブルー・オーシャン」を求める思考こそが大事になります。

 

 好きなことで価値を生み出すスタイルに転換し、利潤を集めていくことが可能になれば、どこでも活躍の場を見つけることができます。



 

遊びに没頭すること

 

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(本書より引用)

 

 これはすでに様々なところで言われていることですが、これからは「労働」をしなくても、遊びを極めることでお金がもらえます。それも、一部の人だけでなく、誰もが「遊び」でお金を稼げるようになります。

 

 現代の蔓延している「やりたくないことを仕方なくやること=仕事」という考えは大きく変わります。すでに、ユーチューバーやインスタグラマーなど、以前は存在していなかった仕事を見かける機会は多いです。

 

 彼らのような「新しい仕事」で成功している人たちには、共通点があります。

 

 それが、以下の二つです。

 

①作業にハマること
②思いを持って毎日発信すること

 

 それぞれ軽く説明していきます。

 

①作業にハマること

 

 「ハマる」とは何かに「没頭」することです。

 没頭といっても、好きでないことを歯を食いしばって「頑張る」ということではありません。「努力しよう、頑張ろう」と歯を食いしばって思ってやったところで平凡な結果しか生まれません。

 

 そのために必要なことは、自分の感覚を信じて、自分で方法を考えることです。つまり、自分でルールを作ることで、ものごとに没頭でき、好きになることができます。

 

 また、多くの人は好きになってから没頭するものだと思いがちだが、現実は違うと堀江さんは言います。

 

 他のことを忘れて「没頭する」。この境地を経てはじめて「好き」の感情が芽生えるのだと言います。「没頭」さえしてしまえば、あとは知らぬ間に好きになっていきます。

 

②思いをもって毎日発信すること

 

 やりたいこと、ハマれるものが見つかったら、毎日自発的に思いを発信することが大切です。それも、「言われたからやる」「ノルマだからやる」という姿勢ではいけません。

 

 発信するツールは、今の世の中、山ほどあります。

 

 SNS上でアウトプットすることは非常に良い訓練になるだけでなく、より知識を深めることができます。最近は、SNSやネット記事を見て情報収集するだけの「情報メタボ」が非常に多いです。得た情報をSNS上でアウトプットし、多くの人の意見を取り入れることで、より多角的な視座を手に入れることができます。

 

 インプットとアウトプットのバランスが取れている時、人は格段に成長できます。

 

 

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 

 

以上が、本書前半を読んで学んだことでした。

 

 

Written by かず

 

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